■冬虫夏草は多くのプロスポーツ選手に愛用されています |
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秦の始皇帝(紀元前259〜210)
楊貴妃(719〜756)
チベット高原で練習する選手らを見守る馬コーチ(共同)
八卦湯(冬虫夏草入り薬膳スープ)
医学書、『本草従新』(1757年)
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■冬虫夏草の歴史と効能 |
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紀元前2500年(4500年前) 漢民族初の皇帝「黄帝」 |
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漢民族初の皇帝「黄帝」が編纂した、世界最初の健康と長寿法などを記した薬膳書「黄帝内経」に冬虫夏草が登場します。また当時の王侯貴族の墳墓の副装品からも冬虫夏草が発見されています。医食同源や未病などという概念はこの頃から始まり、漢方薬や薬膳料理という医食文化の先駆けとなりました。
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紀元前200年(2200年前) 秦の始皇帝 |
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中国を最初に統一した秦の始皇帝(紀元前259〜210)が、焼酎漬けの冬虫夏草を金1匁という高額で交換した話や、大勢の家臣たちに不老長寿の仙薬、冬虫夏草(仙草)を探すよう命じた事が史記などに記されています。その中には、数千人の探検隊を率いて、70艘の船で日本に来たと伝えられる有名な徐福もいます。
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西暦700年代(1300年前) 楊貴妃と玄宗皇帝 |
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唐の玄宗皇帝(685〜762)は世界の三大美女と称される楊貴妃(719〜756)を寵愛したことで有名ですが、全国から集めた2000人の選りすぐりの美女がいる後宮(ハーレム)があり、皇帝は毎晩その美女たちとセックスをしました。そして皇帝にはセックス全般を指導する房中術師と呼ばれるセックスアドバイザーがいました。房中術師たちは『接して漏らさず』という消耗を軽減する方法や、『弱入強出、これ即ち長生の術なり』という様な具体的行為の指導、更には滋養強壮のノウハウも指導しました。その滋養強壮の絶倫メニューの中に冬虫夏草もあり、玄宗皇帝は永遠の滋養強壮、絶倫パワーを得るために冬虫夏草を愛用し、また楊貴妃は比類なき美貌を保つためと、若返りの秘薬として冬虫夏草を愛用しました。
後宮の目的は世継ぎを産むこと。これが皇帝の大きな使命でした。その皇帝だけが食すことを許された、より多くの女性を妊娠させるための食材、それが冬虫夏草です。当時から大変希少で、これを食べると、男性は猛々しくパワーアップが図れ、また女性は美容や美肌の効果が得られます。 |
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1993年 馬軍団の話 |
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1993年8月、ドイツで開かれた世界陸上選手権で、馬俊仁コーチ率いる中国選手たちが世界の強豪相手に、出場13種目で11個の金メダルを独占しました。特に1万メートルやマラソンという持久力が必要な競技で、驚異的な強さを発揮しました。
そして、無名だった中国の陸上選手たちは、この快挙で馬軍団(女子陸上選手団)として話題をさらい、一躍有名になったのです。その中国チームの強さの秘密を「冬虫夏草入りの特製ドリンクを飲みながら練習した」とメディアに語ったことで、冬虫夏草が世界的に知れ渡ったのです。特に肺機能を高め、耐久性を増強し、赤血球を増加させるなど、運動能力を高めるとして、冬虫夏草は馬軍団とともに一躍有名になりました。
そして2008年行われた北京オリンピックでも、中国選手団がロシアやアメリカも抜き去って51個の金メダルを手にしたことで、冬虫夏草の神秘はますます世界中に知れ渡りました。
馬軍団の選手の練習は、1ヶ月約1000km、1日平均33kmを走る強化練習という過酷なものでした。他にも沢山の練習メニューがあり、これだけの練習を続けると疲労や貧血、故障につながったりするものですが、馬軍団にはそのような話が少ないのです。そこで注目されたのが、馬軍ならではの冬虫夏草とスッポンスープを使った栄養補給法でした。この話しは日本でも有名になり、現在では冬虫夏草は多くのプロスポーツ選手に愛用されています。
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2005年 韓国宮廷ドラマ『チャングムの誓い』の話 |
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冬虫夏草は、中国と交流が深い韓国にも早くに伝わり、宮廷料理でも使われる最高級な漢方薬膳の食材として珍重されていました。
16世紀の李朝・朝鮮の宮廷料理人を描いた人気テレビドラマで、体の弱い皇太后の誕生日に最高の薬膳を作るように命じられたチャングムが、冬虫夏草の薬膳スープ(八卦湯=冬虫夏草とスッポンの鍋)を作って献上したという話が紹介されたことで、一般にも広く親しまれるようになりました。 |
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冬虫夏草は、このように中国を代表する優れた漢方生薬のひとつで、古来より愛用されて来ました。特に中国の歴代王朝で、強壮・精力増強、疲労回復、免疫力の増強、回復作用、集中力を高め、記憶力向上、運動能力向上、諸病治癒、不老長寿に著効ある高貴薬として、宮廷を中心に常に珍重されてきました。清朝の西太后は大変なグルメであり、彼女が食べた「満漢全席」のメニューにも冬虫夏草は登場しています。 |
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清朝の有名な漢方医学書、呉儀洛の『本草従新』(1757年)には、冬虫夏草は人間のエネルギーを生み出す源で、身体を強壮させると紹介されています。更にこれより早く、チベットの薬物書「甘露宝庫」(1400年頃)に「体の力と失われた精気を回復させる。すべての身体機能を整え、体力や熱の偏重による病気にならない等すばらしい効果があり、副作用がなく、効能の宝庫である」と記されています。 |
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冬虫夏草には、肺と腎を強める働きがあるため、中国では他の生薬と組み合わせて、肺気腫や喘息の根本治療によく使われています。長年にわたる医学的な研究によって、その効力は科学的に証明されました。1987年には中国の医療機関向けの一級漢方に認定され、1995年には国宝級の国家指定食品となったのです。中国の最近の研究の中で、例えば2,000人の患者に冬虫夏草を使った臨床実験が実施され、その効果が確認されました。投与後観測された副作用は、精子数の増加および体重の増加のみであったといいます。 |
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β-グルカンは、アガリスク茸の17倍 |
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冬虫夏草に含まれるβ-グルカン(多糖体)は、アガリスク茸の17倍、普通のキノコの約170倍と多量に含まれています。亜鉛、セレン他のミネラル類・天然アミノ酸他のタンパク質など栄養成分の含有量も豊富で、更に、コルジセピンや抗酸化酵素(S.O.D)なども含んでおり、さまざまな病気に効果があると言われています。まさに中高年全般の健康維持にお薦めです。 |
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本場、中国では冬虫夏草は、強壮剤および薬草として珍重され、数千年の歴史を有する漢方薬の成分として使用されています。冬虫夏草(コーディセブス)は、ヘルパーT細胞の数を増やし、ナチュラルキラーNK細胞を活性化します。
成分として、ジオクシテアデノシン(血小板の成長を増強する作用)やセレン(白血球の抵抗力を増加する作用)、ポリサッカロイド(免疫機能を高める作用)が含まれるため、キラーT細胞やNK細胞を活性化させ、免疫力を高める効果があります。
また、ヘモグロビン(赤血球)の濃度を高める機能や活性酸素の抑制作用があるため、疲労回復を早め生活習慣病を予防します。ビタミンEが含まれているため老化を防ぎます。
その他の効能としては、コレステロール抑制・動脈硬化防止、血圧降下作用・糖尿病予防にも効果が発揮されています。
他のものと組み合わせて喘息の治療に高い効果が見られます。また、天然のバイアグラと称される様に強精作用も大きく現れるようです。
以上の点から、中年の女性だけでなく男性やお子様にもオススメです。その他、亜鉛、鉄、食物繊維も豊富に含まれています。
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